2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

35.文底の成道の相

本門の題目の利益は、仏法と世法の一切にわたるが、大聖人の御書では当然、仏法乃至、仏法上の表現による指南が多く拝される。衆生には、迷いの元となる煩悩、また、それによって行う諸々の作業と、その業の報いによる種々の苦悩がある。いわゆる煩悩・業・…

34.信により妙法一体を成ず

およそ妙法蓮華経とは、仏の真実の悟りである。その悟りの内容において、法界のなかの十界とその住処のすべてが妙法の全体と説かれている。しかし、この迷悟の区別は、妙法の理に染法と浄法があり、それが事相において、染法は薫じて迷いの衆生となり、浄法…

33.三身相即の大曼荼羅

日蓮大聖人は、古今未曽有の法華経の行者、上行菩薩の再誕、内証久遠元初自受用身であらせられる。その御魂は、本仏の魂である。すなわち、法身に境智冥合する智慧の報身である。また、その魂を墨に染め流すと仰せられるのは応身であるが、それはそのまま三…

32.障魔の克服と守護

末法の人々の周囲には、その人を不幸に落とそうとする、あらゆる障魔が存在する。得体の知れない地獄、餓鬼、畜生のようなものの幽霊が取りついて障礙をなしたり、また過去の障りが病魔として表れたり、現在の心のなかの迷いが障魔として出て、あらゆる苦痛…

31.地涌の菩薩の因縁

大聖人は、末法において妙法蓮華経を弘め唱える者は、男女共に地涌の菩薩の出現であると仰せられている。しかしまた、末法は釈迦仏の化導の仏縁による本已有善の衆生は消滅し、仏法に縁のない本未有善の衆生のみが生ずる時であるとも仰せである。この違いを…

30.御本尊の体用

末法に上行菩薩が出現し給うことは法華経本門の経々に明らかであるが、その出現は法体の妙法蓮華経を弘めるためである。故に、能証の智と所証の境、人と法が一体であることを示されるために、御本尊の方式として中央に南無妙法蓮華経と顕され、その直下に日…

29.一念三千の妙法

方便品の十如実相は、法界中の地獄界より仏界までの十界と、その住処のすべてが、妙法蓮華経の五字の姿であることを顕している。十如は十界万物の存在と活動の法則を示したもので、それが差別であるとともに平等であり、差別する十界の一々に他の一切を具え…

28.末法流通の正体

御書中において「題目の五字・七字」という語は、御本尊の法体を示すところと、題目という修行を示されるところがある。『観心本尊抄』の、 「但し彼は脱、此は種なり。彼は一品二半、此れは但題目の五字なり」(御書六五六ページ) との御教示は、その文の…

27.諸天善神の守護

南無妙法蓮華経と唱える者は、法華経の行者である。その者が、心が不実であっても、智慧がなく愚かであっても、また種々の不浄な行いがあっても、諸々の戒による徳がなくとも、題目を堅く信じて唱える者は必ず菩薩、諸天、十羅刹等が、法華経の恩徳を報ずる…

26.不断煩悩・不離五欲・得浄諸根・滅除諸罪

南無妙法蓮華経には、すべての教えと行の真理が具わっている。人々の命は必ず、時が至れば生から死へと転変していく。そして多くの人は、この変化に苦しんでいる。これは人々が、生死について苦の一面のみを見ているからである。真実の我々の命は、空理の平…

25.題目の実践

本門の題目は、寿量文底秘沈の大法である御本尊に向かい奉り、信と行の意義において実践することである。その理由は、本門の本尊・題目が三世十方の仏の師範と仰ぐ根本法であり、一切衆生が仏と成る唯一の道だからである。 南無妙法蓮華経ばかりを唱えるから…

思わず引き込まれた、他の方のブログへの感想です。

sokadamedasi.blog27.fc2.com 以下、引用ですが… 鯛焼き支部長さんの信心というのは、なんでも「日蓮大聖人の教えをベースにした創価の教え」だそうだ。本人がブログで何度もそう言いてるのだから嘘や書き間違えではないだろう。「日蓮大聖人の教えをベース…

24.異体同心

日蓮大聖人の弟子檀那は等しく、この上ない妙法という大正法を受持信仰しているので、他の世間の無信仰の者や種々の邪法を信ずる者たちが、常に異見・異論を生じ、互いにせめぎ合っているような姿ではならない。妙法を信ずる者は、自己と他人を区別したり、…

23.生死を正しく解決する大道

生と死ということを全体的、客観的に見て、聖者がこれを示されるとき、世の中のすべては生死の二法であると説かれる。天地、日月、五星より、あらゆる十界の存在がすべて生死の二法である。生死とは、詳しくは生・住・異・滅で、すべての存在は生じ、存続し…

22.唱題体達

すべての存在には、そのものを顕す名が付いている。仏の深く広い無限の内容を具える根本の悟りにも、それを顕す名前が説かれている。それが南無妙法蓮華経である。名があれば、そこには体、宗、用があり、教がある。この題目には仏の広大な悟り、すなわち人…

21.増善改悪の徳

妙法蓮華経には、あらゆる経々の功徳が具わるのである。譬えば、大網を引けば、それに付随する網の目がすべて動くように、また衣の角を引けば、付属の糸筋がそれに引き寄せられるように、妙法信仰の一行に、あらゆる功徳と善根が動き顕れる。 つまり、人々の…

法華経 8

法華経に於ては二乗七逆の者を許す上、博地の凡夫一生の中に仏位に入り、妙覚に至りて因果の功徳を具するなり。「十法界明因果抄 御書二一六ページ」 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メーカー: 大日蓮出版 発売日: 2015/07/16 メディア…

20.三惑能転の功徳

寿量品に、 「擣簁和合」(法華経四三六ページ) と説かれるように、妙法の題目は、釈尊一代五十年の教法をすべて擣き簁い分け、これをまとめて妙法という良薬に丸じられたのである。この良薬の効能は莫大であり、病者が自分の病も知らず、また薬のなんであ…

法華経 7

法華経を信ずる者は、設い臨終の時、心に仏を念ぜず、口に経を誦せず道場に入らずとも心無くして法界を照し、音無くして一切経を誦し、巻軸を取らずして法華経八巻を拳る徳之有り「守護国家論 御書一三八ページ」 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日…

南海トラフ大地震が、2018年秋から2019年冬にかけて起きる可能性は?

今年の猛暑は異常だった。 酷暑、炎熱地獄、観測史上最高・・・。 形容の言葉も過激だ。 以前の記事にも書いたが、猛暑の後には大地震が起きていることが多い。 ネット上でも南海トラフ大地震の発生が、今年の秋から来年の冬くらいまでに起きるのではないか…

法華経 6

手に法華経一部八巻を執らざれども是の経を信ずる人は昼夜十二時の持経者なり。口には読経の声を出さゞれども法華経を信ずる者は日々時々念々に一切経を読む者なり。「守護国家論 御書一三八ページ」 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メ…

法華経 5

法華経の如きは、序分の無量義経に慥に四十余年の年限を挙げ、華厳・方等・般若等の大部の諸経の題名を呼んで未顕真実と定め、正宗の法華経に至つて一代の勝劣を定むる時「我が所説の経典・無量千万億にして、已に説き今説き当に説かん」の金言を吐いて「而…

19.内証の成仏

法華経の教えによれば、一切衆生は必ず仏性を具えている。この仏性とは、妙法蓮華経である。この妙法の原理は、一切衆生に、また天地法界の一切に通じている。故に『法華初心成仏抄』に、 「一度妙法蓮華経と唱うれば、一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切…

18.四句の要法

法華経神力品において、釈尊は、 「以要言之。如来一切所有之法。如来一切自在神力。如来一切秘要之蔵。如来一切甚深之事。皆於此経。宣示顕説。(要を以て之を言わば、如来の一切の所有の法、如来の一切の自在の神力、如来の一切の秘要の蔵、如来の一切の甚…

17.妙とは蘇生

「妙とは蘇生の義」(法華題目抄・御書三六〇ページ) と説かれる。四十余年の方便経においては、二乗は無余の涅槃に入って、その身が灰となり、その智が滅すれば心をも滅するのであり、迷いの凡夫は仏に成ることができても、二乗だけは仏に成れないと示され…

16.具の義

妙とは、具の義と示される。法華経方便品に、 「欲聞具足道(具足の道を聞きたてまつらんと欲す)」(法華経九七ページ) とあるように、具足の意義が法華経の真髄である。古往今来の宗教哲学において、その一切は神が人間や万物を造ったと言い、また仏教で…

15.教・行・人・理の所開と能開

法華経に、 「方便の門を開いて真実の相を示す」(法師品・法華経三二八ページ) とあり、妙とは方便の門を開くということである。 その内容とは、教・行・人・理の四について方便がある。 教において、蔵・通・別の三教は方便で、円教が真実であり、また、…

法華経 4

法華以前の諸経の中に円教と云ひて殊勝の法門を説く、何ぞ強ちに爾前の諸経をば仏の種子と成らずと之れを簡ぶや。答へて云はく、円教を説くといへども、彼の円は仏の種子を失へる声聞・縁覚・悪人・女人を成仏すと説かざるが故に円教の至極にあらず、究竟に…

14.妙法深縁の徳

法華経の題目は、その意味も義理も知らない人が、ごくたまに南無妙法蓮華経と唱えても、既に深縁が生じたのであるから、その功徳で、将来は妙法の悟りを極めるに至るのである。それは、題目が八万聖教のすべてを括る肝心であり、一切の仏が、この題目を肝要…

法華経 3

法華以前の諸経は権法を説き交ゆるが故に、塵劫を経歴して受持すとも仏種となるべからず、仏智を説き顕はさゞるが故なり。「総在一念抄・御書一一四ページ」 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メーカー: 大日蓮出版 発売日: 2015/07/16 …