32.障魔の克服と守護

 末法の人々の周囲には、その人を不幸に落とそうとする、あらゆる障魔が存在する。得体の知れない地獄、餓鬼、畜生のようなものの幽霊が取りついて障礙をなしたり、また過去の障りが病魔として表れたり、現在の心のなかの迷いが障魔として出て、あらゆる苦痛と不幸が生ずる。また、人間関係の上からの怨憎会苦に悩まされることもある。

 しかし、大聖人は南無妙法蓮華経を「獅子吼」と仰せである。獅子があらゆる獣を恐れないように、信力を強く持ち唱題すれば、あらゆる苦難と障りを消滅し脱却する。これは、妙法受持の人に対し法華経を護る法界の生命、鬼子母神十羅刹女等が守護するのである。

 

三大秘法義

三大秘法義