28.末法流通の正体

 御書中において「題目の五字・七字」という語は、御本尊の法体を示すところと、題目という修行を示されるところがある。『観心本尊抄』の、

「但し彼は脱、此は種なり。彼は一品二半、此れは但題目の五字なり」(御書六五六ページ)

との御教示は、その文の上からは、在世と末法の種脱の違いを判じている。また義の上からは、この題目とは末法流通の正体を示し、意の上からは観心の本尊を結成する文である。題目を実践するときは、この御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えるのである。

 

三大秘法義

三大秘法義