【RPE】【必読】★トータル戦争としての米中貿易戦争
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ロシア政治経済ジャーナル No.1855
2018/10/3
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【必読】★トータル戦争としての米中貿易戦争
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
世界では、毎日いろいろなことが起こっています。
大きな台風がきたり、沖縄知事選で玉城デニーさんが勝ったり。
いろいろいろいろありますが、もっとも世界の未来に影響を与えそうなのは、米中貿易戦争です。
これ、「アメリカの貿易赤字を守るため」とか「知的所有権を守るため」とか「労働者を守るため」などと説明されています。
しかし、「米中覇権戦争」は、「トータルな戦争」に転化しつつあります。
この件について、「ダイヤモンドオンライン」に記事を掲載させていただきました。
一部、抜粋させていただきます。
↓
<エスカレートする一方の米中貿易戦争。
これは、もはや「米国の貿易赤字解消」といった次元を超えている。
米国は、覇権を維持するために、中国つぶしに動きはじめたと見るべきだろう。
そう、米中貿易戦争は、「米中覇権争奪戦争」でもあるのだ。
▼米中が経済制裁の応酬!
戦争には「戦闘」以外の形態もある
トランプ政権は9月24日、対中国制裁第3弾を発動した。
中国からの輸入品2000億ドル相当に、10%の関税をかけることになる。
中国は、米国製品600億ドル相当に報復関税をかける意向を示している。
これに対してトランプは、対米報復制裁が発動されれば、さらに2670億ドル相当の中国製品に関税を課すと警告した。
現実にそうなれば、米国は、中国からの全輸入品に関税をかけることになる。
筆者はこれを、「米国の貿易赤字解消」という次元を超えた、米中の覇権争奪戦と見ている。
そう、実際に武器を使用していなくても、立派な戦争である。
「大げさだな」と感じる人は多いだろう。
日本人は「戦争」と聞くと、「ミサイルをぶっ放した」「空爆した」「戦闘機が戦った」「戦車で進軍してきた」など、「戦闘行為」を思い浮かべる。
しかし、世界的に見ると、「戦争」という言葉の意味は、もっと広い。
考えてみよう。
戦争はまず、ある国の「指導者の頭の中」ではじまる。
彼は、敵国を設定し、「叩きつぶそう」と決意するが、翌日早速軍隊を送るだろうか?
敵国が弱く、絶対に圧勝できる場合ですら、いきなりそんなことはしない。
国際社会から非難されて経済制裁を科され、かえって自国の方が苦しくなる可能性があるからだ。
では、どうするのか?
普通、戦争は「情報戦」からはじまる。
これは、敵国を「悪魔化」する目的で行われる。
理由は2つ。
第一に、「国際社会を味方につける」ためである。
戦闘して勝ったはいいが、結果国連から制裁を受けては意味がない。
第二に、自国民に、「戦争やむなし」と信じさせるためである。
戦争中に「反戦派」がうるさくては、困るのだ。
▼第二次世界大戦前に行われた情報戦、外交戦、経済戦
情報戦の例をあげよう。
1932年、日本は、満州国を建国した。
中国は当然これに不満で、国際連盟に訴えた。
そして、情報戦を開始。
中国は、「田中メモリアル」という「日本の世界征服計画書」を全世界に拡散した。
もちろん、実際は日本の「世界征服計画」など存在せず、「田中メモリアル」は「偽書」である。
しかし、中国は情報戦を有利に進め、世界の国々に、「田中メモリアル=本物」と信じされることに成功。
その結果、日本は「世界支配を企む悪の帝国」となり、「国際連盟脱退」に追いこまれてしまった。
1930年代の例をあげたが、もちろん現在も、情報戦は行われている。
「外交戦」も重要だ。
これは、自国の仲間を増やすことで、敵国を孤立させるために行われる。
たとえば、1937年からはじまった日中戦争で、中国は、米国、英国、ソ連から支援を受けていた。
日本は、外交戦でも負け、孤立していた。
そして、「経済戦」。経済制裁によって、敵国に大打撃を与えることができる。
一番わかりやすい例は、米国が、英国、中国、オランダを巻き込んで、日本に対して実行した「ABCD包囲網」だろう。
米国は、1937年から日本への経済制裁を開始。
1941年8月には、「対日石油全面禁輸」措置が発動されている。
この4カ月後、追いつめられた日本は真珠湾を攻撃し、「戦闘」という意味での「日米戦争」がはじまった。
▼トランプ政権誕生前から米国内は「対中戦争モード」だった
最後に、「代理戦争」。
これは、大国が特定の勢力を支援することで行われる。
たとえば、シリア。
欧米は、「反アサド派」を支援している。
ロシア、イランなどは、「アサド政権」を助けている。
これは、欧米vsロシアの「代理戦争」である。
ほかにもある。
ウクライナだ。
欧米は、ポロシェンコ政権を支持している。
ロシアは、ウクライナ東部ドネツク、ルガンスクのいわゆる「親ロシア派」を支援している。
ウクライナ内戦は、欧米とロシアの「代理戦争」なのである。
こうして歴史を振り返ると明らかなように、リアルの「戦闘」は、武器を使わないさまざまな戦争を経て勃発する。
では、米中の現状は、どう考えるべきなのだろうか?
筆者が「米中貿易戦争」を「覇権争奪戦争」と見る理由は幾つかある。>
つづきの内容は、
・トランプ大統領誕生前から、アメリカで「中国打倒が必須」との機運が高まってきていた証拠とその理由
・なぜ反中大統領として登場したトランプは、親中に変心したのか?
・「貿易戦争」(=経済戦)だけではない。アメリカがはじめた「トータル戦争」の具体例
・変わる戦争形態。なぜ米中大戦争(=大戦闘)は、起こりづらくなったのか?
・米国は、この戦争で勝利できるのか?その結末は?
以上、全部【無料】です。
いますぐこちらからつづきをご一読ください。
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https://diamond.jp/articles/-/181165
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はじまった米中戦争。
ちなみに、日中戦争も2012年にはじまっています。
その証拠と、超詳細な経過を知りたい方は、いますぐこちらをご一読ください。
全部わかります。
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