58.黒闇の世を照らす大光明

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 南無妙法蓮華経は、黒闇の世を照らす大光明である。
 今日の社会は、物質文明が発達したとはいえ、人々が人生を正しい仏法の道理によって考えることは少なく、眼・耳・鼻・舌・身の五欲、ならびに我意邪見を中心とする享楽の追求に多くの人が耽溺している。これに対し、衆生を正しく導くべき宗教、特に仏教の現状は黒闇そものである。真実をはずれ、または教法を誤り衆生を誑惑する不正の宗教が横行し、衆生にはこれを見抜く力もなく、安易に見過ごして蕩々たる狂乱黒闇の渦中に巻き込まれている。
 この仏法の本質に迷う衆生の救済には、名実共の仏種の喚起が必要である。
しかし、現今のあらゆる宗教、また仏教に、この実体を示す教法は絶えて存在しない。また世界は、あらゆる宗教対立による闘争の渦中にあり、まさに闘諍堅固という仏の予言適中を見る。
 この時、日本に大仏法が出現し、衆生を導く本来の大因縁が存する。
すなわち、末法出現の下種本仏日蓮大聖人所顕の大漫茶羅の南無妙法蓮華経が、一切を浄化し、黒闇を照らす大光明である。末法万年の上に、我らはこの広宣流布を確信し、自行化他の妙法実践に進むべきである。 

三大秘法義

三大秘法義