御題目を唱える理由とは

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御題目を唱える理由とは
2005-11-21 | 手引書①
 私達は、人と話すとき言葉を使います。日本人同士であれば日本語で話します。アメリカ人であれば英語で話します。仏様である御本尊様と御話しをするときは、御経である法華経の方便品と寿量品を唱え、更に御題目の南無妙法蓮華経を唱えることで御本尊様に気持ちを伝えることが出来ます。
 南無妙法蓮華経という御題目を唱えながら、自分の気持ちを伝えることが大事です。また御先祖様に対しても御題目を御本尊様に唱えれば、その思いは御本尊様の力で伝えて下さるのであります。私達の力ではどうにもなりません。御本尊様の力をお借りしなければ、御先祖様に成仏の種を施すことが出来ません。
 南無妙法蓮華経を唱えることで、私達に本来具わっている仏様の命、仏界が蘇ります。日蓮大聖人は『法華題目抄』に、
 「妙とは蘇生(そせい)の義なり。蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書360)
と御指南であり、御本尊様の南無妙法蓮華経の「妙」の一字を拝して、御題目を唱えていけば仏様の命、仏界が蘇るのであります。御本尊様に向かい正座をして、御念珠をし合掌すれば、仏様の命が蘇ります。
 そして大切なことが、心・気持ちを落ち着かせ冷静になることです。これを仏教用語で「禅定」といいます。気持ちを落ち着かせることで、三大秘法の御本尊様に境智冥合し仏様の生命・仏界が涌現しやすくなります。御本尊様は常に禅定の境地におられます。疑うことなく信じることが大切です。
 これは迷い悩み雑念があると難しいです。気持ちを落ち着かせ冷静になることが大事です。人生における迷い悩み雑念は、御本尊様に向かい正座をして合掌し、御経と御題目の南無妙法蓮華経を唱えることで静めることが出来ます。
 この御経をあげ御題目を唱える習慣を、生活に取り入れることで安定してきます。入信間もない方や習慣になっていない方の場合、はじめは朝晩必ず御題目の南無妙法蓮華経を声に出して三回唱えることを毎日続けることです。そして習慣付いてきたら、方便品と寿量品の自我偈を唱えるように心がけ、更に長行を唱えられるように段階を踏み、最終的に五座三座の勤行が出来るように精進していきます。
 この段階を踏んで行うことは、全ての人生において、修得していく上で非常に大事なことです。その人生における基本を勤行唱題で学んでいきます。そして御本尊様に御題目を唱えることで、生命力を強化し人生における様々な障害を乗り越えていくことが出来ます。御題目を唱える中で人生設計をし、安穏な生活を築いていきます。努力と信念だけでは限界があります。この努力と信念を本当のものにするのが「信心」です。信心とはつまり御本尊様に御題目を唱え仏界である潜在能力を引き出すことです。毎日欠かさず御本尊様に勤行をして、御題目を唱える習慣を持ちましょう。その先に絶対的な幸福があります。

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