アメリカ最大の脅威は、中国?ロシア?国務長官の考えは???
後世の歴史家は、「2018年はどんな年だった?」と質問されて「米中戦争がはじまった年さ!」と答えることでしょう。
ポンぺオ国務長官は中国について、こんなことをいっています。
<米国のポンペオ国務長官は10日、米ラジオ局との電話インタビューで、貿易や安全保障などの分野で対立が深まっている中国について、「中・長期的に米国が直面する最大の脅威だ」と述べ、強い警戒感を示した。>(読売新聞 12月11日)
「中・長期的にアメリカが直面する最大の脅威」だそうです。なぜ、最大の脅威なのでしょうか????
<ポンペオ氏は、中国が衛星や極超音速兵器、人工知能(AI)の分野で能力向上を進め、「軍が中国の領土内だけでなく、遠征して作戦行動ができるように能力構築を続けている」との認識を示した。これまでの中国の行動が「非常に攻撃的だ」とも批判し
た。>(同上)
衛星、極超音速兵器、人口知能、要はハイテク分野で進歩していると。
でしょうね〜。
違う話ですが、創業者の娘が逮捕されたファーウェイも、スマホシェアでアップルを超えていますし・・・。
<中国がロシアよりも欧米への脅威となるかを問われたポンペオ氏は、「疑う余地はない」と明言し、「米国は(中国との)あらゆる戦いの場で向き合えるようにする決意だ」と述べた。>(同上)
中国がロシアよりも脅威であることは
「疑う余地はない!!!」
そうです。
なんといっても、中国は経済力(GDP)でも、軍事費でも、アメリカに次いでナンバー2。
一方ロシアは、アメリカに匹敵する核戦力を持ち、さらに石油・ガス超大国である。
しかし、GDPランキングは世界11位。
その規模はアメリカの12分の1、中国の7.6分の1、日本の3分の1に過ぎない。
これは決定的です。
▼米ロ関係の流れ
米ロ関係を、簡単に振り返ってみましょう。
この年、ジョージアで革命が起こり、親欧米、反ロシアのサアカシビリ政権ができました。
親欧米、反ロシアのユシチェンコ政権が誕生しました。
05年、キルギスで革命。
08年、ロシアージョージア戦争
既述の通り、ジョージアの大統領はサアカシビリ。
アメリカの傀儡政権でした。
09〜12年、米ロ再起動で和解。
ロシアの大統領は、アメリカ大好きメドベージェフでした。
12年、プーチン、大統領に復帰。
13年、シリア内戦で、米ロ対立。
ロシアは、シリア・アサド政権を支援しています。
14年2月、ウクライナで再び革命。
親ロシア・ヤヌコビッチ政権が倒れ、親欧米政権が誕生。
14年3月、クリミア併合。
14年4月、ウクライナ内戦ぼっ発。
以後、米ロ関係は、ずっと悪いのです。
しかし、トランプ大統領は、最初から「プーチンと和解する」といっています。
ところが、全民主党、共和党反ロシア派、リベラルマスコミ、諜報機関、司法、軍などが反プーチンなので、なかなか和解できない。
それでも、戦略的に、米ロは和解すべきですね。
ミアシャイマーさんも、ルトワックさんも、大昔から主張しています。
中国とロシア、二大国と同時に戦うなんて、バカげています。
日本は、アメリカ、ついでロシアとの関係を強固にし、中国が動けない状態をつくりあげましょう。
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