法華経を理解するために・・・現代語訳のご紹介

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銀河鉄道の夜」は法華経を表現したとの話も・・・

縁とは不思議なものですね。

休日の今日、久しぶりに書店をのぞきました。

初めは、ネットで知った福岡伸一さんの、西田哲学に関する本を探しに行ったのです。 

が、なかなか見つけることができずにいましたら、書棚に植木雅俊さんの縮訳版「法華経」を見つけてしまいました。

まさに、これを読みなさいという啓示でも受けたかのような、信仰者にありがちな「運命を感じてしまう」感情が湧き起ってしまいまして・・・(笑)。

つい、購入してしまいました。 

サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳 (角川ソフィア文庫)

サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳 (角川ソフィア文庫)

 

以前、サンスクリット語訳、漢訳、現代語訳、三訳対照本を購入したことがありました。

松岡正剛さんの千夜千冊で紹介されているのを見て、チャレンジ精神が沸々と湧いてきたのでしたが、本の分厚さと翻訳の冗長さに辟易してしまい(謝)、挫折してしまったのです。

それ以来、法華経の現代語訳からは遠ざかっていました。 

法華経 上―梵漢和対照・現代語訳

法華経 下―梵漢和対照・現代語訳

まあ、言い訳としましては、鳩摩羅什訳じゃないとだめだから・・・みたいな。

でも、鳩摩羅什訳だけでは、いくら読み下しがついていても、私の理解力は及びませんでした。

御義口伝で読むんだよ!とのお叱りの声も聞こえてきそうですが、御義口伝から読んでも法華経のどの場面を指しているのか、法華経の通読経験がないと不可能です。

ということで、今回は植木さんの努力に敬意を表しつつ、その現代語訳を熟読玩味させていただこうと思うのです。

法華経という言葉を、創価学会の時も顕正会の時も、そして現在の法華講でもよく聞いてきました。

また、日蓮正宗の教学では、末法法華経戒壇の大御本尊様であることも、聞きかじってきました。

でも、一度くらいは、いや、何度でも通読できるようになりたいとも思っておりました。

鳩摩羅什訳・御義口伝にも死ぬまでには目を通したいと思っております。

大聖人様は法華経の身読(しんどく)をされたが故に、法華経の行者と御名乗りです。

今、末法が極限状態となりそうな、物騒な世界情勢・自然災害濫発の日本で、唯一正しいお題目(本門の題目)を唱えさせていただく身としまして、不勉強のままで終わりたくないという気持ちが、日々高じてきております。

なぜ生まれ、そして死んでいかねばならないのか?

そもそも"自分"とは何か?

人として生まれた以上、この究極の問いに答えを得ることはできないまでも、力の及ぶ限り考えつくして死ぬことが、凡夫の出世の本懐である「人のふるまい」だと考えるに至りました。

日蓮正宗の正統な「本門の題目」(戒壇の大御本尊様を信じ、血脈の通った御本尊様に唱える題目)についての、正当な御指南については拙ブログの過去記事をご参照ください。 

nichirendaihonin.hatenablog.com

ちなみに植木さんは、本年4月にNHKの番組「100分de名著」で、解説者として御出演になったようです。 

法華経 2018年4月 (100分 de 名著)

法華経 2018年4月 (100分 de 名著)

 

 


法華経 第1回「全てのいのちは平等である」


法華経2