東京一極集中はなぜヤバいのか?
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
●北野の新刊発売になりました!
「日本を幸せな国にする具体的方法」
を超明確に記しています。
↓
●日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う
すでに読んでくださった皆さん。
アマゾンに感想を書いていただけるととてもうれしいです。
ありがとうございます!
新刊の感想、たくさんいただいております。
そして、アマゾンのレビューも増えてきました。
アマゾンのレビューを読んで、本当にありがたいなと思うのは、
1、皆さん、熟読されて書いてくださっていることがわかる
ことと
2、普段から日本の問題点や解決策を熟考されていることがわかる
ことです。
今日は、一つ例を挙げましょう。
Monnakausagiさんという方のレビューです。
おもしろいです。
【転載ここから▼】
<北野さんの本はすべて読んでいます。
いままでの本は世界情勢の読み方を的確に教えてくれている。
彼のパースペクティブに従って世の動きを見ていると、よりよく世界が理解できる。
いずれも素晴らしい本だ。
何度でも読み返しているし、今後も何度も読むことになるであろう。
この本もその一冊になることは間違いない。
彼はロシア在住であるからこそ、日本のいいところ、悪いところがより客観的に眺められるのだろう。
そして根底にあるのは、2つだと思う。
徹底したリアリズムと日本を愛する心だ。
現実に対して感情的に反応するのではなく、データをベースに、冷徹に現実を眺め、日本を愛するからこそ、日本はなぜ戦争にまけたのか、いまある脅威は何なのか、どうあ
るべきかを、いずれの本でも日本国民に訴えてきた。
今回の本は、日本の将来を憂うのではなく、その問題を解決可能なものとして提示し、具体的な解決策を提示している。
彼が大きな問題として提示するのは「少子化」と「関東圏への人口の集中=地方の少子高齢化」である。
僕もこの問題が、将来、最も大きな悪い影響を与えうるイシューだと思う。
全体的に生産年齢人口が減って、かつその人口が東京を含む関東圏に集中するということは何を意味するのであろうか?
この問に、前提として「日本は地震国であり、近い将来に南海トラフ沖地震や首都直下型地震が発生する可能性がある」ということをおいてみると、この「生産年齢人口の首
都圏への集中」は日本の安全保障の問題でもあることがはっきりする。
つまり、いまのまま働き手が首都圏に集中すると、地震で首都圏のインフラがメタメタにされたとき、日本の競争力がある施設や人材の大部分が破壊されるといいうことにな
る。
「卵はひとつのカゴにいれてはならない」地方に生産設備や人材が分散することができれば、地震が東京を襲ったとしても、日本の国力のすべてが破壊されることはなかろう。
とすれば、地震からの立ち直りも早くなる。
藤井聡先生の立論と似てくるのだが、そのように日本の国力を地方に分散させることこそが日本のレジリエンスを高めるのだということに反対する人はいるのだろうか?
(どこかでみたような記憶があるが)
いまのまま首都直下型地震を迎える場合と一定の地方分散がなされた際の、日本経済へのダメージを試算すれば、間違いなく前者の被害額のほうが大きく、かつ、立ち直る期
間もながいことになるのであろう。
もしそんなときに、沖縄の領有も認めない隣国が攻めてきたらどうなるのだろうか?
想像するだに恐ろしい光景が浮かぶ。
このようなリスクを低減させるために、地方に国内および国外から企業を呼ぶために法人税をゼロにする、または下げるという北野さんの具体策には敬意をもって賛成する。
過去、三重県の亀山市にシャープを誘致するさいに、当時の三重県知事(名前を忘れたが)は確か、大幅に固定資産税(地方税)を下げたことを思い出す。
現在のシャープはあまりシャープではないが、当時は、亀山市に工場を移したことで、亀山市に雇用が生まれ、消費が生まれ、税収がアップしたのでしょう。
経済の波及効果が減税額よりも大きかったことは間違いないでしょう。
たしかに法人税ゼロの地方が増えると一時的に財政赤字が膨らむでしょう、それは間違いない。
でもそれがどうしたというのだ。
こういうところは中国を見習ったほうがいい。
かれらは100年マラソン(マイケル・ピルズバーグ)を走っている。
中国建国1949年からの100年先を見据えてアメリカの覇権をとるべく、虎視眈々と活動してきた。
日本も100年くらいの時間的視野の中で、日本の国力を高めるためにはどうすべきかということを考えるべきだ。
少なくとも政治家はその視点を持つべきだ。
明治の元勲はこの視座をもっていたのだ。
いまのわれわれがその視座をもてないわけがない。
そうだ。我々は変われるのだ。
ちょんまげを切ってから、たかだか50年くらいで、ロシアを倒した大国に変わった国なんだから。
試算すればわかるだろうが、北野さんの案は、短期的に税収は下るだろうが、長期的には国全体の税収があがることはまちがいないだろう。
なぜなら、地方で雇用が増え、消費が増えるからだ。
かつ将来の消費者兼タックスペーヤーも増やす。
これは今の消費税の議論にも通じる。確かに消費税を10%にすれば導入時の単年度の税収は増えるでしょう。
でも奪われた購買力は消費を減らすので、5年スパンで考えると税収は下るだろう。
このような試算はたくさんでている。
消費を減らすと企業はものが売れなくなるので、ますますデフレ傾向になりかつ雇用カットに向かい、かつ安い人件費を求めて外国人労働者を雇い、日本人の失業者が増える。
なんていうことだ。
税収を増やすつもりで消費税を上げると、税収が減る。
こんな悲喜劇を政治家と役人(とくに財務省)は演じさせようとしている。
我々はその演者になってはいけない。
そのシナリオは笑えない喜劇だといわなければならない。
国力とはつまるところ供給能力ということになろう。
供給能力の構成要素は資本と人。
地方に企業を立地させ、そこで人が雇用され、子供が生まれ、自然豊かな地方で暮らし、すくすくと育つ。
そして東京の大学に行く人もいるだろうが、出身地に帰って、その地方の企業に就職し、そこで子供をつくり、その子供がまたその地方の企業に勤め、、、、、という好循環が生まれれば自ずと税収は増え、しなやかな柳のような国力となる。
それを考えて実現していくのが政治家の役割だと思うが違うのだろうか?
かくいう僕も徳島県鳴門市の出身です。
この本のなかでいう「過去の成功ストーリー」を歩んできました。
そして3人の子供がいます。
この3人の子どもたちには、僕が歩んだ成功ストーリーは通用しない。
東京の大学に通い、卒業からかれこれ30年間、東京圏に住みかつ勤めています。
最近、妻と1週間、和歌山、大阪と周り、竹田城址を見て、妻の実家の福岡県久留米市まで、旅行しました。
地方の自然を満喫しました、そこで考えたことは、人間は自然に囲まれて生活するほうがより人間らしく生きられるのではないかと。
我が田舎、徳島県鳴門市も海はあり、山があり、どちらも1時間圏内にあり、めしもうまい。ここで働けるのならそちらのほうがいいんじゃないのかと思います。
東京に長く住んでいますが、あまりにも人が多くすべてが人工的。
また考えることは、金儲けのことばかり。
たしかに文明的な生活なのかもしれないが、文明的であるがゆえに、その文明は滅びるのだというシュペングラーの指摘は正しいのかもしれないと思う。
こんなにも人工的なものに囲まれていると頭がおかしくなりそうだ。
人間のあり方としても、自分の生まれた地方で働き、地元の紐帯を大事にし、地元で死んでいく。そんな人生もいいなと思う。
消費税は上げるべきだ。
外国人労働者を受け入れろ。
日本は成長しないなどと言っている言論人や政治家の方には、ぜひこの本を読んでほしい。
われわれ市井の人間は、上記のような連中やかれらが主導するマスコミにだまされないよう、この本を手に取り、「日本は変われる」と信じることだと思う。
信じることから始めないと変われない。
解決策はあるのだ。
日本は変われるのだと信じよう。
そんなことを再確認させてくれた本です。>
【転載ここまで▲】
Monnakausagiさん、ありがとうございます!
真剣に完読してくださったことが、すぐわかるレビューです。
そして、普段から日本のことを切実に考えておられることがわかります。
アマゾンのレビュー、本当にすごいので、皆さんも是非読んでみてください。
そして、「日本がさらに幸せな国なりますように!」と祈りながら書いたこちらの本。
是非ご一読ください。
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●日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う
●PS
米中戦争がはじまりました。
なぜそういうことになったのでしょうか?
その背景、プロセスを知りたい方。
日本が中国に必勝できる方法を知りたい方。
いますぐこちらをご一読ください。
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