The Japan Times と朝日新聞

 

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全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

朝日新聞に負けず劣らずの反日ぶりを発揮してきたジャパンタイムズが11月30日、徴用工と慰安婦に関する表記を変更すると発表して大きな波紋を引き起こしました。
まず、私が和訳したものを示します。

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編集部からのお知らせ:
過去、ジャパンタイムズは誤解を招く可能性がある表現を用いてきました。
第二次世界大戦前と戦中に日本企業に雇用された労働者について、「強制労働」という言葉が使われていました。
しかしながら、労働環境や、雇用の経緯が多様である為、今後はそれらの労働者を「戦時労働者」と表現することにします。
同様に、「慰安婦」は「第二次大戦前と戦中に、日本軍に性行為を強要されていた女性達」と表現していましたが、慰安婦の経験は戦争中、地域によって大きく異なるため、
本日より、「慰安婦」を「自ら望まなかった者も含み、戦時下の娼館で日本兵相手に性行為を提供していた女性達」と表現することにします。(山岡訳)
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まるで、我々(山岡+ケント)と朝日新聞の議論を見ていたかのようですね。
実際、私もジャパンタイムズが酷い表現をしているのを横目で見ながら、二正面作戦は取れないので、まずは朝日新聞に集中し、それから対策を考えようと思っていました。

ちょっと前にジャパンタイムズ朝日新聞と同じ表現を使用
(comfort women who were forced to provide sex for Japanese soldiers)
した際はネット上で強い非難が飛び交いました。

まぁ、「自ら望まなかった者も含む=including those who did so against their will」
というのはなかなか微妙な表現ではあります。
当時慰安婦になった方々の中には仕方なくなった人も少なくなかっただろうと推測できますよね?

なにしろ、親の借金の返済のために、高額の前借金で(親が)契約を結んで遊郭に入った女性もたくさんいたわけです。
法律によって本人の意思確認が義務付けられていましたが、当時の朝鮮で親に逆らうのは大変です。
もちろん現代では考えられませんが、当時では日本の東北地方でも、もっと貧しかった朝鮮半島ではよく見られたケースでした。
それは「よくあること」と朝鮮半島ではみなされていました。

だから、当時日本軍人だった朝鮮人兵士は朝鮮人慰安婦を見ても反乱を起こそうとは思わなかったのですね。
もし日本軍が吉田清治のでたらめ証言のように朝鮮人女性を強制連行していたら、朝鮮人男性は死に物狂いで抵抗していたでしょう。
現に米軍の捕虜になって尋問された朝鮮人兵士がそう供述した公式記録が残っています。

そんなわけで、「自ら望まなかった」という表現は、強制されたというニュアンスも残って微妙ですが、それでも従来の「性奴隷呼ばわり」よりは大分ましで、ジャパンタイムズの勇気を高く評価したいと思います。
さっそくこの件をケントギルバートさんに知らせ、ケントさんがSNSに上げたら物凄い反響でした。

しかし、案の定左翼ジャーナリストは猛反発。
ジャパンタイムズが安倍政権に屈したなどという論調を吹聴する有様でした。
これを受けて、ジャパンタイムズは12月7日付けで「全体の編集方針の変更を意図したものではない」などという釈明を含む異例の全面社告を水野博泰編集主幹名で掲載しました。

編集方針も何も、事実に即した表現をしたらそうなるのは当然で、だから私もケントさんも似たような表現を使うように朝日新聞に提案していたわけです。
ジャパンタイムズにはしっかりして欲しいですね。

そこで朝日新聞です。
私はケントさんと連名で、さっそく下記の問い合わせを12月4日付で朝日新聞に送りました。

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冠省
既にご存じかと思いますが、The Japan Times紙が11月30日付で朝鮮半島出身労働者と慰安婦の表現を変更すると発表しました。
慰安婦の記述を変更する理由として挙げられた「慰安婦の経験は戦争中、地域によって大きく異なる」という事実は、御社が我々に示した認識と全く同じです。
御社も同じ認識に基づく以上、表現を変更する意思があるかどうか再確認させて頂きたく、ご回答お願い致します。
早々
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いつも回答期限ギリギリで回答してくる朝日新聞が今回は早めに答えてきました。

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冠省
4日にいただいたご質問にお答えいたします。

記事でどのような表現を使うかについては、事実関係や歴史研究の蓄積などを検討したうえで、個々の状況や文脈を踏まえてその都度考え、判断していきます。
以上です。よろしくお願いいたします。
草々
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朝日新聞は以前も我々にこのように答えながら、まさに事実関係や歴史研究の蓄積や
個々の状況や文脈も無視して「forced to provide sex to Japanese soldiers」という表現を執拗に使い続けて本日に至ります。
つまり、今回も「無視させていただきます」という意思表示なのでしょう。

ジャパンタイムズは今回、事実を客観的に見直そうという態度を示しました。

一方、朝日新聞は自ら「慰安婦とされた女性の訴えは人によって、あるいは時期や場所、戦況によって大きなばらつきがある」(2018年7月23日の回答より)と答えていながら、画一的でまさに、ジャパンタイムズが言うところの「誤解を招く恐れのある表現」を頑なに使い続けています。

それはとりもなおさず、朝日新聞が「事実」や「論理的整合性」よりも「政治的イデオロギー」を優先する企業であることを自ら証明しているということです。

朝日新聞が絶対に自ら変わらないことを宣言した以上、国民が変わらなければなりません。

思えば朝日新聞の不適切な英語表現を追求する公開シンポジウムを開催したのが2月8日、そして朝日新聞から前述の回答を受け取ったのが12月7日。
朝日新聞で始まって朝日新聞で終わった一年でした。

そして、その追及の記録をまとめた本が12月20日に発売されます!

朝日新聞との書簡交換7回分が原文で収録されています。
ぜひご一読いただき、周囲の「まだ朝日新聞を読んでいる無防備な人々」に説明するツールとして頂けますと幸いです。

もちろん、心ある朝日新聞社員にも読んで頂きたいと願っています。

▼日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録
ケント・ギルバート (著), 山岡鉄秀 (著)

 

日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録

日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録

 

 

( 山岡 鉄秀 :Twitterhttps://twitter.com/jcn92977110

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▼山岡鉄秀▼
AJCN Inc.代表・公益財団法人モラロジー研究所研究員
 1965年、東京都生まれ。中央大学卒業後、シドニー大学大学院、ニューサウスウェールズ大学大学院修士課程修了。
 2014年、豪州ストラスフィールド市において、中韓反日団体が仕掛ける慰安婦像設置計画に遭遇。
子供を持つ母親ら現地日系人を率いてAJCNを結成。
「コミュニティの平和と融和の大切さ」を説いて非日系住民の支持を広げ、圧倒的劣勢を挽回。
 2015年8月、同市での「慰安婦像設置」阻止に成功した。
著書に、国連の欺瞞と朝日の英字新聞など英語宣伝戦の陥穽を追及した『日本よ、もう謝るな!』(飛鳥新社

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